1年B組のヴァンパイア君に恋をした。
会う時間なんてもうないのにね。



もう会えないなんて寂しいけど




俺は涙を拭って荷物を持った




「荷物、よし。スマホ、よし。

アパートの鍵、よし。」

念入りに確認して家を出る



いつもよりもドアが重く感じた




バタンと閉まったドア


何事をなかったかのように


静かになった部屋。



それはまるで、空っぽの箱のようなモノで。
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