きゅんらぶ・あそーと

1/16*最初で最後のキスにしないで

【幼馴染*授業中*屋上*キス】


屋上の風が冷たい。

「見つけた」
「お前がサボリなんて珍しいな」
「うん、最初で最後」

幼馴染のゆう君は変わってしまった。
サボリに喧嘩。
女遊びが激しいのも知ってる…

「ねぇ、ゆう君、キスして」
「は?急に何言って…」
「最初で最後だから、ね?」

困った時に目を逸らす癖、変わってない。
でも、私の真剣な目に応えてくれた。

「後悔すんなよ」
「うん、しない方が後悔するから」

腰に手を回して抱きしめられる。

「お前、ちっさいな」
「ゆう君は大きくなったね」

髪を撫でられる。

「シャンプーの香りがする」
「ゆう君は女の人の香水の匂い」

冷えた頬に、ゆう君の大きくて暖かい手が添えられる。

「うっさい…」
「んっ…」

キスって、こんなに熱くて蕩けるんだ…

「…っ、お前柔らかい」
「女の子だもん」
「そう…だよな…」

ゆう君の顔が赤い。
これが最後って、諦めなくてもいい?
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