きゅんらぶ・あそーと
3/31*バニラエッセンスの香りの行方
【幼馴染*部活中*体育館*ヤキモチ】
試合は俺のシュートで逆転勝ち。
「隆弘君、格好良かったよ!」
「ども」
キャーキャー俺を囲む女子達。
俺が探してるのはこいつらじゃなくて…
「いた。るぅ」
幼馴染のるぅ…が先輩と楽しそうに話してる。
「たっくん」
俺に気付いてパタパタ駆け寄ってくる。
「すごかったよー」
ふわふわ笑うるぅの髪からほのかにバニラエッセンスの香り。
るぅが得意なクッキーを作った証拠。
特別な日、俺に作ってくれるクッキー。
でも今日は俺の誕生日でもない。
まさか先輩に渡したのか?
「そんなの許さねぇ」
「たっくん、どうしたの?皆が見てるよ?」
急に抱きしめたからるぅがビックリしてる。
顔をるぅの髪にうずめると更に香りがして余計苛立つ。
するとるぅが俺の頭を撫でながら言った。
「引退試合お疲れ様。たっくんの好きなクッキー作ってきたよ」
「……ごめん。大好き」
そう言うとるぅがふわりと笑った。
試合は俺のシュートで逆転勝ち。
「隆弘君、格好良かったよ!」
「ども」
キャーキャー俺を囲む女子達。
俺が探してるのはこいつらじゃなくて…
「いた。るぅ」
幼馴染のるぅ…が先輩と楽しそうに話してる。
「たっくん」
俺に気付いてパタパタ駆け寄ってくる。
「すごかったよー」
ふわふわ笑うるぅの髪からほのかにバニラエッセンスの香り。
るぅが得意なクッキーを作った証拠。
特別な日、俺に作ってくれるクッキー。
でも今日は俺の誕生日でもない。
まさか先輩に渡したのか?
「そんなの許さねぇ」
「たっくん、どうしたの?皆が見てるよ?」
急に抱きしめたからるぅがビックリしてる。
顔をるぅの髪にうずめると更に香りがして余計苛立つ。
するとるぅが俺の頭を撫でながら言った。
「引退試合お疲れ様。たっくんの好きなクッキー作ってきたよ」
「……ごめん。大好き」
そう言うとるぅがふわりと笑った。