きゅんらぶ・あそーと

1/17*ヤキモチ彼氏、時々、番犬【@ヤキモチ】

【後輩*部活中*保健室*ヤキモチ【お題】】


「うぅ、足捻った…」
「先輩ドジすぎ。ほら」

海君に背負われて保健室へ行く。

「また貴女ですか」
先生が呆れた声で言う。

「バスケ向いてないですか?」
「僕は顧問ではないのですが」
「んぁ、いっ…」
「あぁ、滲みました?」

「っっ…先生!」
壁に寄りかかって黙って見ていた海君が、突然叫んだ。

「はい?」
「…その顧問の先生が、呼んでた」

「え、そうだっけ?」
私がきょとんとした声で言うと

「…ような気がする」

そっぽ向いてる海君の声は小さくて聞き取れない。

「ふむ、仕方ないですね。そういう事にして、あとは彼に任せます」
「え?え?」
「ヤキモチ妬きの番犬を持つと大変ですね」
先生は笑いながら出て行った。

「海君?」
「俺、番犬じゃねーし。彼氏だし」
「先生にヤキモチ妬いてたの?」

笑った私にムッとした顔で
「やっぱ今だけ犬でいーや」

…捻った足にヤキモチ彼氏の噛み痕
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