きゅんらぶ・あそーと

1/25*秘密の親友 ~from【君の声が、僕を呼ぶまで】

【秘密の親友*放課後*回想*ヤキモチ【お題】】


「もぉ、サラってば聞いてる?」

私のベッドに寝転がって背を向けているサラに言った。

彼は、中学の時に出逢って以来、一番の親友。

何だって聞いてくれる。
何だって話してきた。

だから放課後は毎日、私の部屋で、大好きな雪人先生の話を聞いてもらうのが日課。

「ちゃんと聞いてるよ」
サラは少し不機嫌そう。

その理由は分かってる。
女の子みたいな名前で呼ばれるのを嫌がってるの。
でも、だからかな、怖くなくて何でも話せる。

「それで今日、保健室を出る時に、雪人先生が頭撫でてくれたの!」
何度思い出しても、嬉しさで頬が赤くなっちゃう。

「小春は高校入ってから、雪人先生の話ばっかだな」

そう言うと、ベッドに腰掛けている私の膝に頭を乗せた。

「だから不機嫌なの?」
「…さぁね」

サラの頭を撫でる。
サラの事も大好きだけど…

それで思い出すのはやっぱり、雪人先生が頭を撫でてくれた事…
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