きゅんらぶ・あそーと
1/26*これは紛れもない恋 ~from【君の声が、僕を呼ぶまで】
【同級生*放課後*中庭*ヤキモチ【お題】】
初めて彼女を見たのは、高校の入学式。
僕は迷い込んだ中庭で、舞い上がる桜の向こうに彼女を見た。
消えてしまいそうな、儚げな女の子。
本当に消えてしまったんじゃないかと思う位、その子にはなかなか会えない。
だから、見つける度に、ただただ見つめてしまう。
こっちを見て欲しい。
でも、やっぱり、気付かないで欲しい。
何故だろう。
この気持ちは恋だと思う。
でも、彼女をそんな目で見てはいけない気がした。
神聖で不可侵的存在。
これは、恋焦がれている、そんな気持ちに近いのかもしれない。
でも、気付いてしまった。
僕に向けられない視線と表情が、変わる瞬間に。
彼女の表情が、僅かに綻ぶ。
その視線の先には、先生がいた。
そして僕は、再び気付く。
今はまだ、僕に気付かなくてもいい。
それでもいつかは、僕にも微笑みかけて欲しい。
いつか、僕だけを見て欲しい。
やっぱり、これは、紛れもない恋。
初めて彼女を見たのは、高校の入学式。
僕は迷い込んだ中庭で、舞い上がる桜の向こうに彼女を見た。
消えてしまいそうな、儚げな女の子。
本当に消えてしまったんじゃないかと思う位、その子にはなかなか会えない。
だから、見つける度に、ただただ見つめてしまう。
こっちを見て欲しい。
でも、やっぱり、気付かないで欲しい。
何故だろう。
この気持ちは恋だと思う。
でも、彼女をそんな目で見てはいけない気がした。
神聖で不可侵的存在。
これは、恋焦がれている、そんな気持ちに近いのかもしれない。
でも、気付いてしまった。
僕に向けられない視線と表情が、変わる瞬間に。
彼女の表情が、僅かに綻ぶ。
その視線の先には、先生がいた。
そして僕は、再び気付く。
今はまだ、僕に気付かなくてもいい。
それでもいつかは、僕にも微笑みかけて欲しい。
いつか、僕だけを見て欲しい。
やっぱり、これは、紛れもない恋。