きゅんらぶ・あそーと
7/15*其の弐『カーテンの向こうにいるのはだぁれ?』【@学園の怪談】
【同級生*教室(夜)*学園の怪談【お題】】
其の弐
「いい加減機嫌なおせって」
「悠馬がまたブスって言うからでしょ!」
顔を会わせては喧嘩ばかり。
今日も、悠馬が千春に「ブス」と繰り返したからだ。
すっかり暗くなった教室。
「千春」
「出てって!」
「…分かったよ」
「…あ」
千春は慌てて振り返るが、悠馬は既に教室を出た後だった。
溜息をついて窓から外を見る。
生温い風が吹いたと思ったら…
ふわり
カーテンが千春を包み込んだ。
布越しに感じる気配。
「悠馬?」
千春が尋ねるように呟くと包む力がギュっと強くなっていく。
「悠馬、ちょっと苦しい…」
何かがおかしい。
「苦しいよ悠馬…ねぇ悠馬!!」
「呼んだ?」
千春を包む力が優しくなる。
さっきまでと違うのがハッキリ分かる。
__悠馬の体温だ
夢中で悠馬に抱きつく千春。
悠馬は一瞬驚いたが…
「1人にしてごめん」
震える千春を優しく抱きしめ返した。
其の弐
「いい加減機嫌なおせって」
「悠馬がまたブスって言うからでしょ!」
顔を会わせては喧嘩ばかり。
今日も、悠馬が千春に「ブス」と繰り返したからだ。
すっかり暗くなった教室。
「千春」
「出てって!」
「…分かったよ」
「…あ」
千春は慌てて振り返るが、悠馬は既に教室を出た後だった。
溜息をついて窓から外を見る。
生温い風が吹いたと思ったら…
ふわり
カーテンが千春を包み込んだ。
布越しに感じる気配。
「悠馬?」
千春が尋ねるように呟くと包む力がギュっと強くなっていく。
「悠馬、ちょっと苦しい…」
何かがおかしい。
「苦しいよ悠馬…ねぇ悠馬!!」
「呼んだ?」
千春を包む力が優しくなる。
さっきまでと違うのがハッキリ分かる。
__悠馬の体温だ
夢中で悠馬に抱きつく千春。
悠馬は一瞬驚いたが…
「1人にしてごめん」
震える千春を優しく抱きしめ返した。