きゅんらぶ・あそーと
7/24*其の陸『留め具を外したのはだぁれ?』【@学園の怪談】
【先生*屋上*学園の怪談【お題】】
七つ目まで残り一
其の陸
「これでよし…と」
桜は夜の屋上のフェンスに南京錠をかけた。
後ろで数学教師の塚田が笑う。
「やっぱり桜も女子高生だな」
「信じる位いいじゃないですか…」
この学園に伝わるジンクス
『二人の名前を書いた南京錠を屋上のフェンスにかけると永遠に結ばれる』
二人は内緒の恋人同士
禁断の恋
だから…名前のない南京錠
塚田は桜を後ろから抱きしめた。
「せんせ…」
「俺を信じろ」
桜の背中をフェンスに押し付ける。
桜の指に自分の指を重ねて網目に絡める。
桜が逃げてしまわないように。
桜の不安を舐め取るように。
何度も深く唇を重ねる。
「…んっ」
「桜…」
塚田がフェンスに絡めた指に力を入れると…
ガシャン
「キャッ!?」
「桜!」
さっきまでビクともしなかったフェンスの一部が外れた。
足元に転がる留め具。
少女の笑い声が微かに聞こえた気がした。
七つ目まで残り一
其の陸
「これでよし…と」
桜は夜の屋上のフェンスに南京錠をかけた。
後ろで数学教師の塚田が笑う。
「やっぱり桜も女子高生だな」
「信じる位いいじゃないですか…」
この学園に伝わるジンクス
『二人の名前を書いた南京錠を屋上のフェンスにかけると永遠に結ばれる』
二人は内緒の恋人同士
禁断の恋
だから…名前のない南京錠
塚田は桜を後ろから抱きしめた。
「せんせ…」
「俺を信じろ」
桜の背中をフェンスに押し付ける。
桜の指に自分の指を重ねて網目に絡める。
桜が逃げてしまわないように。
桜の不安を舐め取るように。
何度も深く唇を重ねる。
「…んっ」
「桜…」
塚田がフェンスに絡めた指に力を入れると…
ガシャン
「キャッ!?」
「桜!」
さっきまでビクともしなかったフェンスの一部が外れた。
足元に転がる留め具。
少女の笑い声が微かに聞こえた気がした。