きゅんらぶ・あそーと

1/12*全校生徒公認『俺のモノ』宣言 +α

【憧れの先輩*お昼休み*放送室*告白】


翼先輩の声が好き。

先輩が放送委員当番の日は幸せ。
一日中、先輩の声を聞けるから。

優しいところも好きだけど、それが私を悩ませる。

「膨れっ面してどうしたの?」
今日は楽しみにしてた、先輩と一緒に当番の日なのに。
さっき放送室に入る前、女の子達に囲まれてるのを見てしまった。

「別に…先輩は誰にでも優しいなぁって」
「どうしてそれで君が拗ねるの?」

そんなの、決まってるじゃない。

「ねぇねぇ、どうして?」
澄んだ瞳と声がぐいぐい近付いてきて、たまらず叫んだ。

【翼先輩の事、好きだから、声も全部独り占めしたいんです!】

え、思ったより響いた…?

【俺も好きだよ】

甘い声で答えてくれた先輩は、マイクのスイッチをオフにして笑う。

「これで全校生徒公認、君は俺が独り占め」
「えぇっ!?」
「それに、ここから先の君の声は誰にも聞かせたくないから」

そう囁いて、唇を近付けてきた。
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