きゅんらぶ・あそーと
1/15*ライバルは石膏像!?
【憧れの先輩*部活中*美術室*後ろからギュッ】
穏やかな時間が流れる、放課後の美術部室。
…に似つかわしくないオーラを出しているのは私。
私は今、猛烈にヤキモチを妬いている。
「いい感じだねぇ」
誠先輩が、1年生の男の子に声をかけた。
「マジっすか!」
「うんうん~」
「俺、誠先輩のデッサンの仕方、すっげー憧れてます!」
その一言で、ふわふわ喋っていた誠先輩に、スイッチが入る。
「あの石膏像の美しさ分かる!?首筋から肩にかけての流れるライン、今にも動き出しそうな瞳と唇、それらをデッサンするには如何に被写体である彼女を見つめるかに…」
誠先輩の力説が始まると、部員達は逃げるように帰るのがお約束。
――そう、私のヤキモチの相手は石膏像
毎度毎度、我ながら子供じみてる…
1人残ってキャンバスに向かっている私は溜息をつく。
「でも、こんな僕を受け入れてくれる君が一番綺麗だよ…」
こうやって、後ろからギュッてされるのも、お約束。
穏やかな時間が流れる、放課後の美術部室。
…に似つかわしくないオーラを出しているのは私。
私は今、猛烈にヤキモチを妬いている。
「いい感じだねぇ」
誠先輩が、1年生の男の子に声をかけた。
「マジっすか!」
「うんうん~」
「俺、誠先輩のデッサンの仕方、すっげー憧れてます!」
その一言で、ふわふわ喋っていた誠先輩に、スイッチが入る。
「あの石膏像の美しさ分かる!?首筋から肩にかけての流れるライン、今にも動き出しそうな瞳と唇、それらをデッサンするには如何に被写体である彼女を見つめるかに…」
誠先輩の力説が始まると、部員達は逃げるように帰るのがお約束。
――そう、私のヤキモチの相手は石膏像
毎度毎度、我ながら子供じみてる…
1人残ってキャンバスに向かっている私は溜息をつく。
「でも、こんな僕を受け入れてくれる君が一番綺麗だよ…」
こうやって、後ろからギュッてされるのも、お約束。