きゅんらぶ・あそーと

1/8*好きな子までの、1,2,3、距離

【同級生*授業中*教室*告白】


午後の授業は眠たいけど。
今朝の席替えで、藤君の隣になって私はドキドキ。

陽に透けたサラサラの髪に見とれていたら。
「何見てんだよ」
視線に気付かれて、少しムッとした声で話しかけられた。

「あっ、ごめん、恰好良いなぁって思って!」
「何それ」
呆れるようにそっぽを向かれてしまった。

「藤君、モテるでしょ?」
「知らね」
「好きな人いるの?」

緊張で、何を話し始めてしまったのか自分でも分からない…
誰か私の口を止めてぇ~!

「…いるよ」
「え?」
「好きなやつ」

「そ、そうなんだ…同じ学校?」
「うん」
「学年は?」
「タメ」
「クラスは?」
「ここ」

「そっか…」
このクラスにいるんだ…胸が痛いな…

「廊下側から4列目」
「え?」
1,2,3,4…窓際の藤君の隣の列

「前から5番目」
1,2,3,4,・・・5、私。

「お前が好きだよ」
振り向いた藤君の顔、私より真っ赤。
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