きゅんらぶ・あそーと

6/3*相合傘に先を越された告白

【同級生*教室*後ろからギュッ】


朝、教室のドアを開けると。
皆が私を見てる?

「おはよ。どうしたの?」
「桃香、あれ…」

『基樹❤桃香』

黒板にデカデカと相合傘の落書き!?

「何これっ…」

誰がこんな事…消さなきゃ!
基樹に見られたら…

ガラッ

「はよー…って、桃香どした?」
「基樹…」

基樹も黒板に気付く。
しばらく黙って…

「誰だよ、こんなふざけた事したやつ…」

ボソッと呟いた。

「桃香、こんなの、」
「そ、そうだよね!悪質なデタラメ書かれてほんと迷惑だよね!」

「本当に嘘かぁ?」
「基樹が好きなんだろー?」

クラスの男子がからかう。

「お前ら、勝手な事言ってんじゃ…」
「私は確かに基樹の事好きだけどっ…でもこんな…ごめんっ」

泣いて逃げ出そうとした私を、

ギュッ

基樹が後ろから抱きしめた。


「こいつらもお前も、何で勝手に先に言うかなぁ」
「…基樹?」
「逃げるな桃香。好きだよ」
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