君と恋がしたい短編集


バレちゃったかな。







わざとらしいって思ったかな。








私が酒井の事好きなのバレたのかな。









どうしよう、そうだったら恥ずかしすぎる…。








「どうせチョコもらえないだろうし、私からの優しさってやつ?」








それでも口をつくのは憎まれ口。








ああ、本当に嫌になる…。









「…お前、その袋本命のやつ?」









「へっ!?」









酒井を見ると、視線はチョコの入った紙袋。










それはもちろん酒井にあげるためだった物。









本命に決まってんじゃん。



< 11 / 36 >

この作品をシェア

pagetop