君と恋がしたい短編集
クリスマスツリーの下で

今日はクリスマス。






友達は彼氏とデートだとか言って、部活帰りに私はひとりぼっちで駅に着いた。







カップルが私の横を通り過ぎていく。







カップルの向かう方向を見ると、クリスマスツリーにイルミネーションがついて、キラキラ光っていた。







「キレー…」








幸せそうなカップルの横で、私はひとり呟いた。







好きな人と一緒に見れたらどんなにいいか。







ふと、隣の席のアイツが頭に浮かんだ。








いやいやいや!アイツはないでしょ!








私はその考えを飛ばそうと頭を振った。








「なーにしてんだよ、お前」







「え?」
< 24 / 36 >

この作品をシェア

pagetop