君と恋がしたい短編集
「待ってくださいせんぱ、」




慌てて弁解しようとすると、口に手を当てられた。




その手があったかくて、また顔が熱くなる。




「今のはずるかった。ごめん」





まっすぐに先輩が私を見つめる。









「卒業したらみんなに会えなくなるって思ったら、お前が1番に思い浮かんだ。きっと、ずっと俺もお前が好きだった。…俺と付き合ってください」



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