『*ソラアイ*』
4*恋
「あんた、真知と清水といるき暗いよ」


そう言ったのは、‘あげは’だった。今日は休日だから、あげはの家で、出かける準備。あげはは、隣で鏡とにらめっこし、グロスをぬりながら目だけを私の方に向けた。

あげはは、2年にあがってできた友達で、大人っぽくて、さばさばしたショートの美人。


『へっ』

私は思わずぬってたネイルをこぼしてしまった。

あげはは、呆れてため息をついた。

「…私、てっきり美羽と清水って付き合ってると思ってた。」


『べっ…別に、付き合ってないょ』


私は、こぼれたネイルをティッシュでふき、ぶっきらぼうに答えた。

「真知が清水好きなのは、知ってるけど、あんたはどうなの?」

『なっ何が。。』

「……言いたくないなら、いいけど。3人のとき、あんな顔してたら、あの2人心配するよ?」


私は、立て直したネイルに力が入る。

…あんな顔って、私どんな顔してるの?


『……私、暗い…?』


…いつもちゃんと、笑ってるつもりなのに。


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