『*ソラアイ*』

蓋をした感情が、また騒つきはじめた。


あげはは、化粧を止めて私の方に体を向けた。


「美羽、無理してる。無理して、笑って真知の協力してて、あんたは、それでいいの?あんただって本当は、清水の事す『言わないで!!』

『…違うよ。そんなんじゃないから。』


私は、違う。
真知と同じ‘気持ち’じゃない。。


「美羽。。」


『真知がね。最近すごく嬉しそうなの。』

私は、あげはを見て続けた。

『隼人と話した後とか特に。ちょっとでも隼人と触れたりすると、すぐ真っ赤になっちゃって。』

いつも、嬉しそうに隼人の話をする真知。

『真知は、本当に恋してるんだなぁって。思うの。』
だから―。


『だから、私は違うょ。そんな風に隼人を思ってない。隼人とは、いつも一緒にいたから、離れるのが慣れないだけ。』

…そう。私は違う。

『子供の独占欲みたいな感じだよ。』


そう言いながら近くにあったクマのぬいぐるみを、あげはに差し出すように見せて私は、笑った。


私にとって、隼人は‘クマのぬいぐるみ’と一緒。。

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