『*ソラアイ*』
いつもの朝。

いつもの登校。

いつもの坂道。。

なのに、なんか違和感。

これは、朝の夢のせい?
昨日から、なんか変な気分。

今日に限って、隼人は朝練だし。私は、独りで登校。

『はぁ…』

私はため息をつきながら、校門前の坂をのぼる。

なんか、行きたくないなぁ。。重い足取りで、登校。前を見るとあげはが、歩いてた。


『あ。あげは〜』


私は、あげはを呼んだ。
でも、あげはは、振り向きもせず急ぎ足で坂を登り門を通る。

あれ?聞こえてなかったのかな。。

私は、少し大きな声であげはを呼んだ。


でも、やっぱり気付かれない。気付かれないと気付かせたくなるのが、人間の性分だよね。


私は、走ってあげはを追い掛けた。

『あげは。待って。』


走ってる途中また違和感。

…なんか、朝の夢みたい。追い掛けても追い付かず、叫んでも届かない。

これも、デジャブっていうのかなぁ?


そんな事を、思いながら、必死に坂を登ってやっと門を潜り抜けた。

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