『*ソラアイ*』
大丈夫だよね。


きっと、ただの偶然だよね。

私は、自分に言い聞かせた。


『隼人。私、今日学校さぼるから、教室戻っていいよ。もうすぐ、2限始まるし。』

私は、立ち上がって飲み終わったココアを捨てに行った。こんな(ジャージ)姿で授業なんか受けれない。

「じゃぁ、俺もさぼる。」

はぃっ?!と振り返れば、満面の笑顔*

これは、授業出ろって言っても聞かなそう。


『先生にどやされたって知らないからね。』

私は、ため息をついた。
でも、ちょっと嬉しかったりしていて、そんな自分にもため息をついた。


現金な女だなぁ。私…。


「…平気だよ。」

そう言う、隼人はなんか淋しそうだった。

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