『*ソラアイ*』
3*雨音真知
真知は、中3の時うちのクラスに転入してきた転校生だった。
栗色のふわふわのねこっ毛で、いつも髪を気にしてた。肩に届かない、短い髪。
おとなしくて、あんまりしゃべらないから最初は‘この子このクラスでやっていけるかなぁ。’と思った。
でも、そんなの思い過しだった。
話してみれば、よく笑う笑顔の似合う可愛い子だった。
私とは、正反対のやさしい子。
『私も真知みたいになりたかったなぁ。』
「なっ何で//??」
『だって、栗色のふわふわ髪だし、優しいし、可愛いし、素直だし全部いい。』
中3の時、教室で居残り課題をしてたとき、課題を教えてくれた真知にそういった事がある。
『私なんて、髪真っ黒だし、背だってでかいし、我儘だし、頭悪いし、いいとこないもん』
ぶぅたれてる私に、真知がクスクス笑いながら言った。
「私は、美羽が羨ましいよ。いつも、明るくて、まっすぐで。」
『えー、まっすぐぅ?!』
「うん。まっすぐ。自分の気持ち素直に言えるし。嫌なことは‘嫌’って言えるし…。それに、美羽は嘘つかないもん。私に無いものいっぱい持ってる。」
栗色のふわふわのねこっ毛で、いつも髪を気にしてた。肩に届かない、短い髪。
おとなしくて、あんまりしゃべらないから最初は‘この子このクラスでやっていけるかなぁ。’と思った。
でも、そんなの思い過しだった。
話してみれば、よく笑う笑顔の似合う可愛い子だった。
私とは、正反対のやさしい子。
『私も真知みたいになりたかったなぁ。』
「なっ何で//??」
『だって、栗色のふわふわ髪だし、優しいし、可愛いし、素直だし全部いい。』
中3の時、教室で居残り課題をしてたとき、課題を教えてくれた真知にそういった事がある。
『私なんて、髪真っ黒だし、背だってでかいし、我儘だし、頭悪いし、いいとこないもん』
ぶぅたれてる私に、真知がクスクス笑いながら言った。
「私は、美羽が羨ましいよ。いつも、明るくて、まっすぐで。」
『えー、まっすぐぅ?!』
「うん。まっすぐ。自分の気持ち素直に言えるし。嫌なことは‘嫌’って言えるし…。それに、美羽は嘘つかないもん。私に無いものいっぱい持ってる。」