大好きなきみへ、あの約束をもう一度



ガックリと肩を落として、私は『ごめん、委員会があるんだ』と返事を返したのだけど……。


***


「まさか、委員会まできみたちと一緒だとはねぇ!」


「尚先輩、騒がしくてすみません」



そう、海斗が『それなら着いてく』って言ってなぜだか文子も誘って、結局、安定のこの4人になったというわけだ。



「だってよー、せっかく湊と付き合えたってのに、デートも出来ねぇとか、ありえねぇし!」


「なっ……委員会なんだから、仕方ないでしょ」



そう、私たちが付き合ったことは、海からの帰り道で尚先輩と文子にも伝えてある。



その後はからかわれるやら、祝福されるやらで、はずかしくて死にそうだったな。



「湊、つれねぇの……いじけんぞ、コラ」


「うっ……」



また、子犬みたいな顔して……。

私がこの顔に弱いって、分かっててやってない?



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