大好きなきみへ、あの約束をもう一度
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7月31日、ついに夏休みに入った。
家から車で1時間ほど、私達は早織のお母さんの運転でバーベキューが出来る川原までやってきた。
「きゃーっ!美味しそうっ、ヨダレでちゃいそう~っ」
「汚っ」
網の上で美味しそうな肉汁を垂らしながら焼ける肉を見つめて、早織が目を輝かせてる。
そんなことを言いながらも、私の口の中で唾液が増えるのがわかった。
「汚いって何よ、女の子に向かって!」
「女の子は、私、野菜でお腹いっぱい〜……って、言うんじゃないの」
棒読みで早織の口調を真似る。
すると、早織はどんぐりを口の中に溜め込んだリスみたいに、ふくれっ面をした。
「うるさいなぁ、私は肉食系女子なんですぅ!」
「女子……ねぇ?」
「ちょっと、その半笑いやめて!セーフでしょ、セーフ!」
これ、女の子的にはどうなんだろ。
いや完全に、アウトじゃない?
「あ、肉焼けたぁ〜、いただきっ!!」
真っ先に焼けた肉を頬張る早織は、今日一番幸せそうな顔をしている。
食べ物一つでも、こうして全力で楽しんでる。
そんな親友に、私はいつも笑わせられた。