[短編]あまいこい
―
━━バンッ
靴箱を盛大に開ける音。
隣で靴箱を開ける彼は盛大に不機嫌。
「…はぁ」
靴箱の中を見てため息をつく。
靴が隠れるほど入っているラッピングされたもの。
彼の靴箱がこうなるのは年に2回。
彼の誕生日。
そして今日。
バレンタインデー。
「靴とりにくいんだよ」
彼はそういいながら、靴箱に入っていたチョコを全部カバンに入れる。
「…毎年すごいね」
あたしはボソッとそうつぶやく。
彼にも聞こえないような声で。
靴箱を盛大に開ける音。
隣で靴箱を開ける彼は盛大に不機嫌。
「…はぁ」
靴箱の中を見てため息をつく。
靴が隠れるほど入っているラッピングされたもの。
彼の靴箱がこうなるのは年に2回。
彼の誕生日。
そして今日。
バレンタインデー。
「靴とりにくいんだよ」
彼はそういいながら、靴箱に入っていたチョコを全部カバンに入れる。
「…毎年すごいね」
あたしはボソッとそうつぶやく。
彼にも聞こえないような声で。
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