エリート外科医の一途な求愛
少なくとも断られることに慣れてないから、『俺の誘いを断ってどんな用事かと思ったら』なんて傲慢なことを言えるんだ。
それが食事で終わるか一晩共にするかの違いはあるかもしれないけど、結局各務先生も、イケメン故の根本気質は私の最低な元カレと一緒。
「誘い慣れてる男なんて、最低」
思わず腕組みしながら独り言を呟く。
美奈ちゃんに『え?』と聞き返されて、私は慌てて首を横に振って誤魔化した。
とにかく、取材の件は各務先生にお伺いしないとな……。
昨日の今日で彼と話さなきゃいけないなんて、ほんのちょっと気が重い。
でも、昨夜は昨夜。
ここは私にとっても先生にとっても職場なんだから、ビジネスライクに徹していつも通り話せばいい。
一瞬確かに胸に漬物石がのっかるような重さを感じながらも、私はそれを自力で払拭した。
そして、各務先生の今日一日のスケジュールを大きく画面に展開して、話し掛けるタイミングを探す。
今日の各務先生、ほとんど病院だ。
オペの予定はないから、週一の外来診療と病棟回診。
夜は医局に戻ってくるんだろうか。
話すならそのタイミングを狙わないと無理っぽいけど、何時になるかわからない。
あくまでも仕事だし、わざわざ待って顔を合わせる必要もないかも。
そう考えて迷いながら、私は無意識に口をへの字に結んでいた。
それが食事で終わるか一晩共にするかの違いはあるかもしれないけど、結局各務先生も、イケメン故の根本気質は私の最低な元カレと一緒。
「誘い慣れてる男なんて、最低」
思わず腕組みしながら独り言を呟く。
美奈ちゃんに『え?』と聞き返されて、私は慌てて首を横に振って誤魔化した。
とにかく、取材の件は各務先生にお伺いしないとな……。
昨日の今日で彼と話さなきゃいけないなんて、ほんのちょっと気が重い。
でも、昨夜は昨夜。
ここは私にとっても先生にとっても職場なんだから、ビジネスライクに徹していつも通り話せばいい。
一瞬確かに胸に漬物石がのっかるような重さを感じながらも、私はそれを自力で払拭した。
そして、各務先生の今日一日のスケジュールを大きく画面に展開して、話し掛けるタイミングを探す。
今日の各務先生、ほとんど病院だ。
オペの予定はないから、週一の外来診療と病棟回診。
夜は医局に戻ってくるんだろうか。
話すならそのタイミングを狙わないと無理っぽいけど、何時になるかわからない。
あくまでも仕事だし、わざわざ待って顔を合わせる必要もないかも。
そう考えて迷いながら、私は無意識に口をへの字に結んでいた。