ウチら革命【短編】

ウチら革命

「あん時みんな、はあ?って顔してたわ」

「それな!真希ちょー正論だったのにさ」

真希は、自分のことを名前で呼ぶ。

「真希ウチがいなかったらぼっちじゃん」

「そおそお、でも真希は梓だけで充分」

「そんなこと言ってっからハブられるー」

「嬉しいくせにー」

「あ、ばれた?」

ウチらは毎日バカやって生きてる。

楽しすぎて余計バカになる。

ウチは真希のこと、ちょー馬鹿なヤツって
思ってる。

だって馬鹿じゃん。ウチなんかに構って…

高校生活ぼっちの一歩手前とかさ。

でもそれ以上にウチは真希に依存してる。




「進路調査するから、放課後までに提出するようにー」

突然の進路調査に、みんな、えーって顔してる。

「ねね!梓って大学行くの?」

「まあね、行きたいっては思ってるかな」

「決めたら教えて!」

「真希も教えてよー?」

「おっけーい!」






たまにね。

真希が一緒じゃない時のこと考える。

多分、ウチもぼっちなんだろーな。
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