シークレット


「ほんと、男だけど高嶺の花って扱いだよね、EEIって」


「あーわかる。直接は話し掛けづらいかもしれないね」


「でも大川部長が結婚するときそんなに大事にはならなかったよね」


「まぁ元々彼女いるって噂はあったし、相手もこの会社と無縁のところだったんだからそういうものなんじゃない?」


そんな会話をしながら日替わりランチを食べていると、よいしょ、と佳奈の隣に秦野が座った。


「お疲れ~ねぇ私も今日一緒に食べに行ってもいい?」


「え?あぁいいよ。自分で払うならな」


「うわ~ケチ」


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