特進科女子と普通科男子

「誤解されるから訂正しろ」

「ははっ、水原さん。気を付けろよ」

「……う、うん」

「おい!……いや、違うよ由李ちゃん。そんな顔しないでーー」

「……もしかして、宮ちゃんも見てた?」

「ばっちり」

「由李ちゃんーー!」

くつくつと笑う美鈴君。

にやにやと、からかうように笑う宮ちゃん。

二人は、こうしてみると凄くお似合いだ。

だから、「良かったね?」と宮ちゃんに微笑み返すと、彼女は照れたようにぺちっと私のほっぺたを挟んだ。
< 58 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop