◆あなたに一粒チョコレート◆
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……誰……?私の頭、撫でてるの。
温かくて大きな手……。
その手が頭から頬に移動してきて、そこでピタリと止まる。
髪を撫でられるよりも、じかに手の平の熱が伝わってくる。
凄く安心する感じ。
「……春」
「んー……」
「春」
あれ、瑛太の声がする。
なに、今日はいつもより優しい声だなぁ。
「瑛太……」
ポツンと呟いた時、私は反射的に眼を開けた。
だって、あのバニラの香りがしたから。
うっかり眠ってしまい、部屋は来たときよりも薄暗くなってしまっていて、私は瑛太のベッドから身を起こそうとした。
「春」
フッと視線を上げると、ベッドに腰かけて私を覗き込んでいた瑛太と至近距離で視線が絡んだ。
「……瑛太」
「ん?」
今帰ってきたばかりなのか、瑛太は制服のままだった。
……誰……?私の頭、撫でてるの。
温かくて大きな手……。
その手が頭から頬に移動してきて、そこでピタリと止まる。
髪を撫でられるよりも、じかに手の平の熱が伝わってくる。
凄く安心する感じ。
「……春」
「んー……」
「春」
あれ、瑛太の声がする。
なに、今日はいつもより優しい声だなぁ。
「瑛太……」
ポツンと呟いた時、私は反射的に眼を開けた。
だって、あのバニラの香りがしたから。
うっかり眠ってしまい、部屋は来たときよりも薄暗くなってしまっていて、私は瑛太のベッドから身を起こそうとした。
「春」
フッと視線を上げると、ベッドに腰かけて私を覗き込んでいた瑛太と至近距離で視線が絡んだ。
「……瑛太」
「ん?」
今帰ってきたばかりなのか、瑛太は制服のままだった。