◆あなたに一粒チョコレート◆
****
「というわけで、塀をよじ登って校内に入った罰として、お前には二週間の野球部マネージャー業務を与える」
「えーっ」
「文句を言うな。大体なぁ、どうして校門から入らないんだ」
「だって、先生うるさいじゃん」
「俺はなあ、お前達を心配してるんだぞ!?そんな短いスカートなんぞはいて、犯罪にでも巻き込まれたらどうするんだ」
「ご心配なく……自己防衛は万全です」
「とにかく二週間、野球部のマネージャーをやれ!」
「えー……」
なんでも、マネージャーがふたり、インフルエンザで休みらしい。
三人のマネージャーのうちのひとりで、先に発症して暫く休んでいた三木さんがようやく今日から登校したらしく、ひとりで困っているそうだ。
……まあね、部員数からすればマネージャーがひとりだととてもじゃないけど無理だな。
「あの、池田先生。なんで私だけ?!菜穂……安藤菜穂は?!」
「あー、アイツは今、お母さんが入院中だから除外」
えっ!知らなかったけど!
私は急いで職員室から飛び出すと、教室へと駆け出した。
「というわけで、塀をよじ登って校内に入った罰として、お前には二週間の野球部マネージャー業務を与える」
「えーっ」
「文句を言うな。大体なぁ、どうして校門から入らないんだ」
「だって、先生うるさいじゃん」
「俺はなあ、お前達を心配してるんだぞ!?そんな短いスカートなんぞはいて、犯罪にでも巻き込まれたらどうするんだ」
「ご心配なく……自己防衛は万全です」
「とにかく二週間、野球部のマネージャーをやれ!」
「えー……」
なんでも、マネージャーがふたり、インフルエンザで休みらしい。
三人のマネージャーのうちのひとりで、先に発症して暫く休んでいた三木さんがようやく今日から登校したらしく、ひとりで困っているそうだ。
……まあね、部員数からすればマネージャーがひとりだととてもじゃないけど無理だな。
「あの、池田先生。なんで私だけ?!菜穂……安藤菜穂は?!」
「あー、アイツは今、お母さんが入院中だから除外」
えっ!知らなかったけど!
私は急いで職員室から飛び出すと、教室へと駆け出した。