◆あなたに一粒チョコレート◆
「うん。じゃあ、私は部室の戸締りするわ」
私は三木さんと短い会話を交わすと、部活棟へと向かった。
鍵の置き場を忘れないために部室のドアに鍵を差したままにしておいて、そのまま中を覗き込む。
……暗い。
部活棟は半分地下みたいな構造になっていて、朝でも電気をつけなきゃ暗い。
……誰もいないみたいだな。
そういや浪川が言ってたな。朝練で部室使う奴は少ないって。
朝練は大抵スクワットや素振りが多くて体操服が汚れないから、みんなそのまま授業受けたりするんだよね。
着替える部員もいるけど、大抵みんな用具室でササッと着替えちゃうみたい。
けど、一応朝は鍵を開けて、練習終わったら戸締りが決まりだから仕方ない。
私は部室に入ると小さな声で呟いた。
「誰かいるー?もう鍵しめるよー?」
……。
数秒待ったけど、部室の中から返事はない。
右側にはロッカーが突き出しているから、出入り口からその向こう側は見えない。
私は三木さんと短い会話を交わすと、部活棟へと向かった。
鍵の置き場を忘れないために部室のドアに鍵を差したままにしておいて、そのまま中を覗き込む。
……暗い。
部活棟は半分地下みたいな構造になっていて、朝でも電気をつけなきゃ暗い。
……誰もいないみたいだな。
そういや浪川が言ってたな。朝練で部室使う奴は少ないって。
朝練は大抵スクワットや素振りが多くて体操服が汚れないから、みんなそのまま授業受けたりするんだよね。
着替える部員もいるけど、大抵みんな用具室でササッと着替えちゃうみたい。
けど、一応朝は鍵を開けて、練習終わったら戸締りが決まりだから仕方ない。
私は部室に入ると小さな声で呟いた。
「誰かいるー?もう鍵しめるよー?」
……。
数秒待ったけど、部室の中から返事はない。
右側にはロッカーが突き出しているから、出入り口からその向こう側は見えない。