◆あなたに一粒チョコレート◆
山内?誰だっけ。
「ほら、サッカー部の鮎川といつも一緒にいる……」
「あー、思い出した。オッケー」
その時、隣からガタン!と椅子の鳴る音がした。
……瑛太だ。
でも無視。
私は小さく息をつくと瑛太とは反対の、南の窓を眺めた。
****
放課後。
ガヤガヤと騒がしい教室の中で、私は丁度真ん中くらいの位置にある菜穂の席へと近づいた。
「じゃね、菜穂。またラインするわ」
「ん。マネージャー頑張ってね……っと……来てるよ。山内……アーンド鮎川」
「え」
見ると、後ろの出入り口に山内君と鮎川君がうちのクラスを覗き込んでいた。
「川瀬!」
山内君よりも先に、鮎川君が私を見つけてニッコリと笑った。
「鮎川君……」
菜穂に小さく手を振ると、私は二人に近より声をかけた。
「山内君早いね。ちょっと待ってくれる?今から片付けるから」
「ほら、サッカー部の鮎川といつも一緒にいる……」
「あー、思い出した。オッケー」
その時、隣からガタン!と椅子の鳴る音がした。
……瑛太だ。
でも無視。
私は小さく息をつくと瑛太とは反対の、南の窓を眺めた。
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放課後。
ガヤガヤと騒がしい教室の中で、私は丁度真ん中くらいの位置にある菜穂の席へと近づいた。
「じゃね、菜穂。またラインするわ」
「ん。マネージャー頑張ってね……っと……来てるよ。山内……アーンド鮎川」
「え」
見ると、後ろの出入り口に山内君と鮎川君がうちのクラスを覗き込んでいた。
「川瀬!」
山内君よりも先に、鮎川君が私を見つけてニッコリと笑った。
「鮎川君……」
菜穂に小さく手を振ると、私は二人に近より声をかけた。
「山内君早いね。ちょっと待ってくれる?今から片付けるから」