スターチス
「ミッキー!!ちずが俺をラブだって!」
「何言ってんのかわかんねぇ」
ミキ兄はゆーくんを放って私の隣に座ると「こんなんでいいのか?」と確認をしてきた。
その質問に思わず笑ってしまった。
確かにこんなリアクションをされてしまったら迷っちゃうけど、でも私はそんなゆーくんを好きになった。
だから、この気持ちが変わることはない。
「私が矯正してくよ」
「それがいい」
ミキ兄は私の頭を撫でて、私たちを見てたゆーくんに視線を移した。
「遊久」
「なに?」
「ちず泣かしたら、わかってるよな?」
「そんなことしないし。てか、どういうこと?なんでミッキー驚かないの?!理解できないんだけど?!」
「それは教えん。ま、お前の夢が第一歩叶ったってとこだな」
ミキ兄がそう言うと思いっきり目を見開いて「ちず!!」と飛び掛ってきたけど、それはミキ兄が止めた。
さすがの私もそれには驚いたから思わずミキ兄の後ろに隠れた。
「夢ってなんなの?」
「それは秘密」
「なんで?」
「いずれ分かる」
私が尋ねるとミキ兄はそう言った。