カラフル・スパイス
「・・・だ、だめっしょ!」

「あはは。だよな」



わかってたような口ぶりで、彼は笑った。

からかってるならやめてほしい。

一瞬だけ飛び跳ねた心臓が、勘違いしそうになる。



「でも、ほんと一緒に帰れない?」

「帰れない」

「そっか・・・」



だからなんでそんなさみしそうな顔するの!

あの体育館裏の喧嘩は?

上級生ぼっこぼこにするような顔には見えない・・・!


< 33 / 52 >

この作品をシェア

pagetop