[完]愛を君と
「……み、な……」
謝ってこんなところ早く離れたいのに、離れられない
「美愛!」
そんな私のところに来てくれたのは、蒼生だった
一瞬2人が目を合わせて蒼生が睨んでいたようにも見えたけど
気のせいかな……?
「美愛、行こう」
車椅子を引いて静かに教室へと向かった
教室には少し気まずい空気が流れていた
「ごめん、俺が図書室でって言ったから……」
「なんで謝るのよー!全く、奏空もあんな所でキスなんてすんなってね!?」
蒼生が私が奏空を好きって気づいてるのなんて知ってたけど、必死にそれを隠すように話した。