[完]愛を君と

蒼生が、私を好き……？




｢……わ、たしっ……｣



奏空が好きなんだ。そう言いたいのに出てこない



傷つけるって知ってて言えるわけがない



こんな私はきっと八方美人の最低な女……




｢美愛が奏空のことをずっと好きなのは知ってる。けど！それでも、俺は美愛が好きなんだ……｣



｢もう……美愛が傷つくのを見たくない。＿＿＿俺と付き合ってください｣




きっと、この時の私はもうどうでもよくなったんだと思う




どうせ奏空が見てくれないなら




いっその事……って




｢私……蒼生を傷つけるよ……っ？｣



｢うん。俺は美愛にならいくら傷つけられても、構わない｣




｢っ！うわああああああ！＿＿＿｣



馬鹿みたいに泣いた



そして私は



｢……っ、あっ、あおっい……｣



｢ん？｣



｢つきあってもっ……、いいっ…よっ？｣





この恋を終わらせた＿＿＿＿＿＿＿＿＿