[完]愛を君と
目の前でニヤニヤと楽しそうに笑ってる蒼生を見る限り……うそだったらしい。
「全く。それでよく誘拐されなかったよね」
「蒼生のバカ野郎!」
「あははっ!女の子がそんな言葉使っちゃいけないって」
「ふん!」
こうなったら、もう蒼生と口聞いてやんないもんね!
そう思って歩き出そうとしたら、
「そんな風に拗ねる美愛も可愛いけどね…」
意地悪く笑って、そんなこと囁くから
「〜〜!//」
男の免疫がない私はきっと真っ赤!
「ははっ、顔が真っ赤でゆでダコみたーい」
「誰のせいだと思って……!」
キーンコーンカーンコーン……_______________
「ぎゃあー!!鳴っちゃったよ!」
あわてて教室に飛び込んでいく私だった。