[完]愛を君と
蒼生が出て行って、美愛と2人きり
今更緊張なんてして、どうしたらいいか分かんなかった
それは、美愛も同じだったようだった
「……奏空」
「…っ!な、なに?」
「ばかみたい。緊張なんてして。お母さん、大丈夫だったんでしょう?」
美愛の笑顔を久しぶりに見て、すごく安心した
「あぁ、もう、退院して家にいる。父さんとは離婚して、父さんはまだ警察んとこ。」
「ん、よかった!奏空……」
「ん?」
もう、私がいなくても大丈夫だよね?
なんて、言えなかった