[完]愛を君と


〝奏空


奏空、今あなたが読んでる頃私はもう眠ってることでしょう。

私たちは、本当に生まれた時から一緒でさ、離れることなんて考えることもしなかった。


奏空は、私にとってかけがえのない存在でした。


私が重体のとき、一生懸命声をかけてくれたよね?ちゃんと、届いてたよ!

あの頃、私はあなたに恋をしました。


たくさん苦しいことも、悲しいこともあったけど、奏空が居たから乗り越えられた。




私が最期まで伝えなかったのは、一人にしたくないから。奏空…もう、大丈夫だよね?

忘れて…なんて私には言えない。


だって、忘れて欲しくない。私が生きてたこと、1年に一回でいいから、思い出してほしい…







奏空…心の底から、愛してました。生まれ変わったら、今度はちゃんと付き合おうね?


それまでは、さようなら。


田浦美愛〟


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