[完]愛を君と
蒼生side
実行委員になったのはわざと。
ただ単に、俺が美愛と一緒になにかしたかっただけ。
だって何か…悔しいじゃん。
入学式のときだって、結局アイツといた。
いつだって、そうだ。
……って、そうでなくて!
不貞腐れてまだ何か言いたげな美愛を連れて向かう。
しかし、途中廊下でアイツがいた。
それも、一個上の女と。
「黙れ。」
そう言って美愛の口を塞ぐ。
「ん゛〜゛!!」
アイツらは俺たちに気づかないまま去ってった。
「美愛」
「……っ!何よ」
自分では気づいて無いだろうけど、美愛…お前今、すっげぇ泣きそうな顔してんぞ?
俺は美愛の頭をポンポンとして行こうとした……