[完]愛を君と
体育祭
5月20日(金)今日は体育祭1日目
「それではみなさーんそれぞれ楽しんでくださいねぇ!」
アナウンスの人の合図で、それぞれの持ち場に移った。
「美愛はよ!」
「ちょ、…そっ、奏空?!」
「んだよ。何でそんなにビックリすんだよ……蒼生かと思ったか?!」
何で奏空がそんなこと言ってくるのか分からなかったし、何よりも奏空の表情が曇ったから……。
「何でそうなんのよ…ただ単にビックリしだけ!そりゃ誰だっていきなり頭叩かれたらビックリするでしょうが!」
「ははっ、そうだな!ごめんな?チービっ」
「この野郎!ちびちびウッサーイ!」
「うわっ!ちょ、ごめんってー」
私が奏空を追いかけてふざけてる時間がとても嬉しくて、心地よくて、これが続いてほしいと思っちゃう。