[完]愛を君と
「クラス対抗リレーの担当の実行委員は、急いで本部まで戻ってください。繰り返します……_______________」
あいにく、私はクラス対抗リレーの担当だった。
奏空は借り物競争の担当だから、私だけ戻らないといけない。
「呼ばれたから私行くね!頑張って!奏空」
腕をムキッとしてみせて、じゃあ行こうと振り返った時、
「待てよ……」
奏空が私の腕を引っ張るから、その勢いで後ろに倒れた。
いや、正確には倒れた向きは前なんだけど、、
多分奏空が、私を引っ張って抱きしめてる状態で倒れたんだと思う
「そ、奏空ごめん!大丈夫?痛くなっ……」
奏空が仰向けで、その上からうつ伏せに私が奏空の上に乗ってる状態。
だから、途中で私を抱きしめる力が強くなって言葉が出なくなった。