[完]愛を君と
美愛は必死に隠す
どんなに聞いても、さっきのだって言って聞かないから、引くしかないと思った。
「よし!じゃあ、帰るぞ」
「え?!帰んないよ?!」
目を見開いてそう言った。
どーせ奏空が見れないからやなんだろ?
けどそんなの知ったことじゃない。今は美愛自身の脚の方が先だ。
しかも、美愛に親がいないからついてかないと大丈夫とか言って病院に行かないだろうし。
「美愛」
「何よ」
「乗れ」
「はあ?!な、なななな何言ってるの!?乗んないよ!」
だから、いちいち赤くなんなよ。かわいすぎんじゃん
「どーやって帰んの」
「帰んないもん」