[完]愛を君と
そう、“病院”そう言った時奏空の顔色が一瞬で青ざめたのが分かった。
「そんなに悪いのか?!美愛…美愛大丈夫か?!」
「奏空っ…心配しなくていいから!捻挫しただけ!ね?そんなに酷くないの。蒼生がちょっと過保護なだけだから!」
「ほ、ほんとか?」
「うん」
奏空は血相変えて、美愛は慌ててそれをなだめているようにしか見えなかった。
「……本当は俺が連れていきたいとこだけど…蒼生、美愛を任せた」
珍しく奏空が引いた。
「おう」
美愛…一体何を隠してんだよ……