[完]愛を君と
奏空side
美愛が蒼生と病院に行った後、俺は競技に集中出来なかった。
病院……
あいつの足、そんなに酷かったのか?
まさか傷口が開いた訳じゃないよな……?
不安で不安で仕方なかった。
でもやらないわけにはいかなくて、やり続けた
憂鬱になりながら家に帰った。
そんな時、事は起こった……
家に帰ると、いつもの明るい母さんの声が聞こえなかったんだ。
代わりに聞こえたのは……
「ざっけんな!こっちは疲れてんのによぉ!あぁ?なあ!?」
バキッバコッ
一瞬でわかった。何が起こってるのかも。
「ゔっ……あ゛っ……」
「テメェら養うの疲れたんだよ!なあ?!何とか言えや!」
ガッシャーン_______________
バンッ!「親父!何してんだよ!」
耐えらんなくなって飛び込んだ