[完]愛を君と
美愛side
「こんなことになるまで気づけなかった俺も……母さん…を、守れなかった俺も……許せないっ……!」
奏空は全てを話してそう言った
返せる言葉が見つからなくて、奏空を抱きしめた
「奏空……っ」
私にとっては夕美ちゃんも、康司(こうし)さん……奏空のお父さんも、本当の両親のように慕ってきた……
だから信じられない……なんて思って_______________
思えば、この奏空の家の崩壊が、既に私たちをすれ違わせていたのかもしれない_______________