[完]愛を君と
「まっ、待って!」
奏空の腕をつかもうとした時、バランスが崩れて車椅子ごと倒れてしまった。
「……っつー……」
「……っ、み……」
奏空を見上げると、奏空は目を見開いて今にも泣き出しそうな子供のように……切ない顔をしていた。
「奏空っ…そんな、顔しないでよ…」
「ごめんっ……」
そう言って奏空は去ってしまった……
前の君なら絶対に起こすの手伝って
苦笑いしながらごめんって
……君をそこまで変えてしまったのは…康司さん?
それとも……私?_______________