[完]愛を君と
車椅子ごと倒れてしまったあの日、先生たちが職員室から出てきて、手伝ってくれた。
もちろん、訳も聞かれたけど、回ろうとした時にバランスを崩した。と言った。
「美愛!」
「蒼生」
「蒼生くん」
「車椅子ごと倒れたって、大丈夫か?!」
「あはは、うん!ぜーんぜんなんて事無いよ?」
余程心配したのか、顔が真っ青で息切れもすごかった
……体力なら誰よりもあるのに
もちろん、蒼生にも訳は先生たちと同じことを言った