[完]愛を君と
「蒼生くん、あたし美愛と話したいから、二人にしてもらえる?」
「あ?あぁ、分かった」
「ついでに先生に言っておいてくれると助かる」
鈴音が蒼生にそう告げて、分かれたところでチャイムは鳴った
私たちが来たのはやっぱり図書室
「「……」」
「……鈴音ごめんね、なんか変なとこ見せちゃったね」
笑ってみせるけど、きっとうまく笑えてないだろう
その証拠に鈴音の顔は歪んだ。
「っ……バカなの?あんなのっ、!辛すぎるよっ!」
「っうぅっ……ヒクッ……そらじゃないの……っ!目の前にいるのはっ、確かにいつも一緒にいたはずの……ヒクッ…奏空っなのに!」