イジワル上司に甘く捕獲されました
真央に最近起こった二つの衝撃的な出来事を話すと。
「ええっ!
美羽ちゃんっ。
札幌に来るのっ?」
と、とても驚いて興奮していた。
「……いや、まだ決めていないんだけど……」
歯切れ悪く私は返事をする。
「何で!
いいじゃない、スゴいじゃない!
大変そうだけど、きっと今後の美羽ちゃんにプラスの経験になるよ!」
「……でも」
「札幌、素敵なところだよ?
確かに冬は寒いし、正直、雪が大変なことは多いけれど……私は大好きよ。
それに私が勤めている百貨店の他にも百貨店はあるし、バスも地下鉄もあるから出かけやすいよ!」
私が気にしそうなことを先に説明してくれる真央に苦笑して。
「……でも私、独り暮らしってしたことないし」
「何だ、そんなこと?
だったら、私と暮らそうよ。
部屋、余っているし。
このマンションすっごい快適だよ、駅まで5分かからないし。
日当たりもいいし。
それに叔母さん、後、二年は帰ってこないって言ってたよ」
叔母さんには私から説明しておくから大丈夫だよ、と明るく真央は言う。
真央は現在、佐知子叔母さんが所有するマンションに住んでいる。
商社でバリバリ働いている佐知子叔母さんは、この春から海外勤務になった。
元々希望していた部署への異動なだけに叔母さんは大喜びだったらしい。
ただ問題がひとつあった。
新築マンションを購入したばかりだったのだ。
「ええっ!
美羽ちゃんっ。
札幌に来るのっ?」
と、とても驚いて興奮していた。
「……いや、まだ決めていないんだけど……」
歯切れ悪く私は返事をする。
「何で!
いいじゃない、スゴいじゃない!
大変そうだけど、きっと今後の美羽ちゃんにプラスの経験になるよ!」
「……でも」
「札幌、素敵なところだよ?
確かに冬は寒いし、正直、雪が大変なことは多いけれど……私は大好きよ。
それに私が勤めている百貨店の他にも百貨店はあるし、バスも地下鉄もあるから出かけやすいよ!」
私が気にしそうなことを先に説明してくれる真央に苦笑して。
「……でも私、独り暮らしってしたことないし」
「何だ、そんなこと?
だったら、私と暮らそうよ。
部屋、余っているし。
このマンションすっごい快適だよ、駅まで5分かからないし。
日当たりもいいし。
それに叔母さん、後、二年は帰ってこないって言ってたよ」
叔母さんには私から説明しておくから大丈夫だよ、と明るく真央は言う。
真央は現在、佐知子叔母さんが所有するマンションに住んでいる。
商社でバリバリ働いている佐知子叔母さんは、この春から海外勤務になった。
元々希望していた部署への異動なだけに叔母さんは大喜びだったらしい。
ただ問題がひとつあった。
新築マンションを購入したばかりだったのだ。