イジワル上司に甘く捕獲されました
「うう……気持ち悪い……」
それが私の目覚めの第一声。
自分でも驚くほどのしわがれた声。
起き上がろうとすると、頭が少しぼうっとして鈍痛がする。
……あれ、私昨日……。
キョロキョロと慌てて起き上がり、周囲を見回すと明らかに引っ越してきた私の部屋で。
きちんとパジャマを着て、自分のベッドで寝ている。
でも。
帰宅したことはおろか何にも覚えていない。
……何で私、着替えてるの?
恐ろしい程のハテナマークが頭の中を通りすぎていく。
その時。
「あ。
おはよ。
美羽ちゃん、起きた?
大丈夫?」
カチャッとドアを開ける軽快な音と共に真央が入ってきた。
久しぶりに会う真央は相変わらず可愛くて華やかで。
今日は仕事なのか、大きなブルーの花柄モチーフのフレンチノースリーブワンピースに黒いカーディガンを羽織って、肩に鞄をかけている。
真央がベッドサイドに歩いてきて、遮光カーテンと窓をさっと開ける。
眩しい夏の朝の陽射しと新鮮な空気がたっぷりと部屋に入ってくる。
「もう、ビックリしたよ~。
いきなり酔っ払って帰宅するんだもん。
服とか脱ぎ散らかすし、着替えさせるの大変だったんだよ!
お酒とウーロン茶間違えるなんて。
仕方ないって言えば仕方ないけど、美羽ちゃんは本当に飲めない体質の人なんだから気をつけなきゃ。
引っ越し、無事に終わってホッとしていたら、これだもん。
全くもう、美羽ちゃんは」
腰に手を当ててプリプリ怒っている。
それが私の目覚めの第一声。
自分でも驚くほどのしわがれた声。
起き上がろうとすると、頭が少しぼうっとして鈍痛がする。
……あれ、私昨日……。
キョロキョロと慌てて起き上がり、周囲を見回すと明らかに引っ越してきた私の部屋で。
きちんとパジャマを着て、自分のベッドで寝ている。
でも。
帰宅したことはおろか何にも覚えていない。
……何で私、着替えてるの?
恐ろしい程のハテナマークが頭の中を通りすぎていく。
その時。
「あ。
おはよ。
美羽ちゃん、起きた?
大丈夫?」
カチャッとドアを開ける軽快な音と共に真央が入ってきた。
久しぶりに会う真央は相変わらず可愛くて華やかで。
今日は仕事なのか、大きなブルーの花柄モチーフのフレンチノースリーブワンピースに黒いカーディガンを羽織って、肩に鞄をかけている。
真央がベッドサイドに歩いてきて、遮光カーテンと窓をさっと開ける。
眩しい夏の朝の陽射しと新鮮な空気がたっぷりと部屋に入ってくる。
「もう、ビックリしたよ~。
いきなり酔っ払って帰宅するんだもん。
服とか脱ぎ散らかすし、着替えさせるの大変だったんだよ!
お酒とウーロン茶間違えるなんて。
仕方ないって言えば仕方ないけど、美羽ちゃんは本当に飲めない体質の人なんだから気をつけなきゃ。
引っ越し、無事に終わってホッとしていたら、これだもん。
全くもう、美羽ちゃんは」
腰に手を当ててプリプリ怒っている。